レクサスが2015年1月13日、米国で開催中のデトロイトモーターショー15で初公開した『GS F』。同車が意識するのは、やはりドイツの高性能セダンだろう。
GS Fはレクサスの高性能車、「Fモデル」の最新作。ベース車両は、レクサス『GS』。『RC F』に続いて、レクサスのスポーツイメージを、さらに強化する役割を担う。
パワートレインは、RC F譲り。2UR-GSE型 直噴5.0リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンは、北米仕様の場合、最大出力473ps/7100rpm、最大トルク53.7kgm/4800-5600rpmを発生する。
レクサスGS F は、メルセデスベンツ『E63 AMG』やBMW『M5』など、ドイツ製のハイパフォーマンスセダンと競合する。メルセデスベンツ『E63AMG S』の場合、直噴5.5リットルV型8気筒ツインターボは、最大出力585ps/5500rpm、最大トルク81.5kgm/1750-5000rpm。BMW M5の直噴4.4リットルV型8気筒ツインターボは、最大出力560ps/6000rpm、最大トルク69.3kgm/1500-5750rpmを引き出す。
550ps超えのライバルに対して、GS Fの最大出力473psは、控えめ。過給器付きエンジンを採用していないのは、レクサスによると、自然吸気エンジンならではのリニア感や、レスポンスの良さを追求しているためだという。
一方、レクサスがGS Fの長所としているのは、競合車に対する軽さ。例えば、メルセデスベンツE63 AMGは、1990kg、BMW M5は1975kg(いずれも米国仕様車)。これに対して、レクサスGS Fは1830kg。レクサスは、「ドイツの競合セダンよりも、GS Fは130kg以上軽い」とアピールしている。