小田急グループの小田急トラベルはこのほど、小田原駅(神奈川県小田原市)構内の小田原旅行センターで外貨の両替サービスを始めた。2月6日からは箱根登山鉄道箱根湯本駅(箱根町)構内の箱根湯本営業所でも、外貨の取扱いを開始する。
取扱い通貨は米ドルやユーロ、中国人民元、韓国ウォン、台湾ドル、香港ドル、シンガポールドル、タイバーツ、マレーシアリンギット、インドネシアルピアなど15通貨の紙幣。書類の記入は不要だが、限度額は1回につき3万円になる。
小田急によると、箱根地区は訪日外国人観光客に人気の高い観光地であるものの、人民元や韓国ウォンなどアジアの外貨両替窓口は一部の金融機関に限られている。観光庁の調査(2011年)では、外国人旅行者の16.1%が日本を旅行中に困ったこととして「両替・クレジットカード利用」を挙げており、小田急トラベルは訪日客の需要に応えるため外貨両替窓口を設けることにした。
小田原市・箱根町の一般客向け外貨両替窓口で台湾ドルとマレーシアリンギット、インドネシアルピアを扱うのは初めて。箱根町内では金融機関や宿泊施設を除き、初の外貨両替窓口になるという。