【スバル レヴォーグ で走る“未知の道”】自然と町の情緒がつくり出した四万十川に圧倒…前編

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スバル レヴォーグ で走る“未知の道” in 高知
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旅の魅力は知らないこととの出会いにほかならない。

同じ場所に何度も行き、馴染みの店で食し、知人の近況を確認する“旅行”もいいが、私のなかで“旅”というジャンルに分類されたものは、知らない土地、知らない道、知らない食べ物…こうした未知のものたちとの出会いがあってこそだ。

関東では秋が日に日に深まり、一歩一歩冬に近づくなか、南国と呼ばれる土佐でのドライブに向かうことにした。土佐、つまり現在の高知県は私にとっては未知の土地、これは単なるドライブではなく“旅”となる感が満載である。

高知龍馬空港に降り立つと、待っていたのは真っ青に晴れ渡った空と、それに負けないギャラクシーブルーのボディを持つスバル『レヴォーグ 2.0GT-S アイサイト』。今回の“旅”の相棒である。

ドライバーズシートに乗り込み、目指すは西。一路、足摺岬へ。空港から足摺岬方面には、高速道路が整備されている。国道55号線を経由して高知自動車道、高知インターチェンジに向かう。高速道路は基本、片側一車線。山のなかの切り通しの道で、トンネルが連続する。ここは全車速追従機能付クルーズコントロールの出番である。システムを起動し、セットボタンを押す。現在走っている速度でのクルーズコントロールが開始されるが、スイッチ操作で自分が設定したい速度に調整ができる。先行車との車間距離も3段階で選べる。一連の動作はステアリングを握ったまま、右手の親指だけで行え、簡単で安全性が高い。

途中、車線が増えて二車線になるポイントがあり、ペースの遅いクルマは抜かれていく。こちらはのんびりとした“旅”だ、先行車に追い越しはかけないが、 こちらを抜いて前に入るクルマはいる。その際、こちらの速度は下がり、適切な車間距離が保たれる。アクティブレーンキープにより車線のはみ出しについてもサポートされるので、ストレスなく歩を進められる。

高知自動車道を終点となる四万十町中央インターで降り、中村街道を使いさらに西を目指すが、せっかく訪れた四万十だ。あれを見ずに先に進むわけにはいかない…四万十川に掛かる赤い橋、その名も「四万十川橋」だ。

改修を受けているとはいえ、この橋が架けられたのは大正15年。そろそろ90歳になろうという四万十川橋は、今も現役で多くのクルマや歩行者を渡している。橋の幅は決して広くないし、今の技術で作ればもっと使いやすい橋ができるだろう。しかし、使いやすいだけがいいのだろうか、町の風景のなかにあって美しくて人にうったえる情緒をもつことが大切。建築物もクルマも町の風景を決める大きな要素。レヴォーグと橋との2ショットは旅の記録として忘れることができない1枚となった。

四万十川橋を東から西へと渡ったところでステアリングを南へ。一気に四国最南端、足摺岬を目指す。岬の付け根までは国道を使っての移動となるが、足摺岬に入るとその先はけっこうタフなワインディングが待っている。レヴォーグのハンドリングを楽しむには絶好のシチュエーション。ビルシュタインダンパーと225/45R18で足まわりを固めたGT-Sがもっとも得意とするステージだ。踏めば踏むほど、クルマが応えてくれる。

足摺岬突端の駐車スペースにレヴォーグを駐め、生い茂る木が作ったトンネルをくぐり、本当の突端にあたる灯台を目指す。薄暗い道の先にあったのは、 抜けるような青空と深く青い水をたたえた太平洋。それは、私が知っている太平洋ではない。視界の端から端までが水平線であり、地球の丸さを感じる太平洋だった。もはや日本の光景には見えない。ここに来てよかったと感じさせる瞬間。まさに今回は“旅”を満喫している。

http://www.subaru.jp/levorg/sp/

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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