ドライバーズチャンピオンの座を争うのは3人。ポールポジションの中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)がランク首位で、6番グリッド発進のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)は1点差、3番グリッド発進のアンドレ・ロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が一貴から7.5点差で追う状況である。ロッテラーは優勝が最低条件で、しかもライバル両名の順位次第とかなり厳しいところ。一貴とオリベイラは勝てば自力王座だが、タイヤ交換義務(戦略的要素)がなくなり、しかもグリッドがポールと6位ということを考えると、明らかに一貴が優位だ。
第2レース決勝の2位はロッテラー。3位にはロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)が続き、4位はオリベイラ。5位には参戦2年目の若手・平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)が入った。
ホンダ勢最上位は山本尚貴(#1 TEAM 無限)で、6位。トヨタとホンダ両陣営のエンジンが後半戦仕様に切り替わった第4戦以降は巻き返してきたホンダ勢だが、今回は逆戻りしたような戦況に終始してしまった。ホンダが復調傾向にあった第4~6戦は燃料流量リストリクターによる最大燃料流量が90kg/hで、今回はこれがホンダ勢苦戦状況だった第3戦までと同じ100kg/hに戻っていることを考えると、一概には言えないが、そのあたりも一因かもしれない。