フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、愛知県豊橋市にある輸入車インポート施設「豊橋インポートセンター」で、車両の出荷前整備と出荷の機能を担っている「テクニカルサービスセンター(TSC)」の勤務体制を、11月4日から2交替制に変更したと発表した。
新車販売が好調に推移しているため、稼働時間を延長して顧客へ納車するまでのリードタイムを短縮する。
豊橋インポートセンターは1992年、愛知県豊橋市明海町に竣工し、1993年に年間処理能力10万台規模で本格操業を開始した。国内にある輸入車インポート施設としては最大規模で、施設の面積は東京ドーム約8個分にあたる36万7431平方メートル。
TSCは、インポートセンターに陸揚げされた車両の出荷前整備、完成検査証の発行し、全国の販売店へ出荷する作業を行っている。TSCでは、フォルクスワーゲンに加え、現在、グループブランドの「アウディ」、「ポルシェ」、「ベントレー」、「ランボルギーニ」の出荷前整備なども担っている。
操業開始から現在までに累計143万台を整備しており、昨年は、フォルクスワーゲンが過去最高の登録台数を達成したこともあって年間整備台数がTSCの年間最大処理能力である10万台に到達した。
このため、今回、TSCを「2交替制」とし、車両整備能力を増強する。国内の輸入車インポーターで、納車前点検・整備作業を2シフトにするのは初めて。フォルクスワーゲン・グループブランド各社の拡販に対応可能な体制を整える。