会話中に画像送信、30人同時通話…KDDIの新展開「シンク」とは

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KDDIが新サービス「au VoLTE」の発表会を開催
  • KDDIが新サービス「au VoLTE」の発表会を開催
  • KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏がプレゼンテーションを行った
  • 音声通話×データ通信によるシンクロ・コミュニケーションで「生活革命」を起こすと宣言
  • 「通話時にハンドダウンされて3Gサインが表示されない」ことを示すLTE維持率は99.9%の高い数値を記録
  • 対応端末どうしでカメラで撮影中の映像が同期できる「カメラシンク」
  • 写真に手書きしながらイメージを共有できる「手書きシンク」
  • LG「isai VL」
  • 京セラ「URBANO」
 KDDI、沖縄セルラーは12月初旬からサービスが始まる4G LTEネットワークを活用した「au VoLTE」の発表会を都内で開催し、対応端末やサービスの詳細を田中孝司社長が壇上で紹介した。

■auのVoLTEは「シンクロ・コミュニケーション」による“生活革命”を起こす

 田中氏は冒頭で「auはいま“新しいステージ”を目指してサービスを充実してきた。ちまたでは各キャリアが提供するサービスや端末が横並びであるという同質性についても指摘されているが、auはお客様の期待を超える価値を提供しながらそれぞれを磨き上げていく」と宣言。「au VoLTE」の詳細について語り始めた。

 田中氏はauのVoLTEサービスの独自性についてこう説明した。「VoLTEについては、以前からauは少し違った取り組みをやっていきたいというメッセージを様々な場所で発信してきたつもりだ。高品質通話だけで終わらせては面白くないので、私は開発部門にハッパをかけてきた。その結果、今回始めるVoLTEサービスでは、音声通話とデータ通信の組み合わせによる“シンクロ・コミュニケーション”による生活革命を提案したい」

 またVoLTEサービスを支えるネットワークの進化についても強調。「Always 4G LTE」をスローガンに、auのLTEネットワークを強化してきたと田中氏は述べる。現在のauのLTE人口カバー率は99%を超え、「通話時にハンドダウンされて3Gサインが表示されない割合」を独自の指標として表した“LTE維持率”については99.9%を超える。田中氏は「auのスマホユーザーは、ほとんど3Gサインを見ることなく快適にLTEネットワークが使えることを実感いただいているだろう」と胸を張る。

 関連会社であるUQコミュニケーションズがWiMAX 2+のサービス拡張を発表したことについても触れた田中氏は、「直接VoLTEとは関係ないが、auの最新端末が対応しているWiMAX 2+は大きな強み。来春はTDD-LTEの2.6GHz帯で最大実行速度220Mbpsを目指す。同じく来春導入予定のFDD-LTEによる最大225MbpsのLTE-Advanced高速通信と合わせて、ダブルでネットワークを強化する」というauの方針について改めて言及した。


■au VoLTEのサービスとは?データ通信とのシンクロ機能は来年2月に提供

 田中氏は同社ならではの味付けを施したVoLTEサービスの魅力について語った。音声通話については従来から提供するCDMA2000 1xによる200Hzから3.4kHzの周波数帯域から大幅に拡大され、VoLTEでは50Hz~7kHzに広がることで特に高音域がよりクリアに聞こえるようになる。またLTEネットワークでも音声パケットの優先制御を行うことで、接続品質が確保され通話が安定することも特徴だ。通話時に3Gネットワークへの切り替えも発生しないため、発着信もスピーディーになる。

 VoLTEによる音声通話と同時にデータ通信も可能になる「コンカレント通信」を活かすことで、「au VoLTEによる生活革命」が起きると田中氏は強調する。具体的にはウィジェット型の専用UIを用意して、リモコンマイク付きイヤホンを併用して音声通話をしながらWebや地図アプリを同時に活用することなどができるようになる。

 ほかにも田中氏は「あたらしいシンクロ体験」として、「画面シンク/手書きシンク/位置シンク/カメラシンク」という4つの「シンクコール」について紹介した。同じau VoLTE対応の端末を使うユーザーどうしであれば、コールの相手に端末上で閲覧中のWeb画面やカメラの映像、写真データへの手書きデコレーション、GPSの位置情報などのデータを同期しながら送ることができるようになるというコミュニケーションサービスとなり、15年2月から対応端末へのファームアップにより提供される予定。

 ほかにシンク機能のひとつである「ボイスパーティー」もあるが、こちらは最大30人で同時通話ができるようになるというもの。本機能については通話先がau VoLTE対応端末以外であっても利用できる。なおau VoLTEのサービスは無料で利用ができるが、こちらのボイスパーティーのみ月額300円(税別)でオプションの申込み、または電話基本パックへの加入が必要になる。


■au VoLTE対応端末は2機種からスタート/従来モデルはアップデート対応不可

 続いて「au VoLTE」に対応するスマートフォン2機種が発表された。一つめの機種はLG製「isai VL」。現行最新モデルの「isai FL」をベースにau独自のVoLTEサービスにチューニング。新たなカラバリに変更され、RAMを3GBに強化した。

 もう一つの機種が京セラ「URBANO」。強化ガラス「Dragontrail X」をフロントガラスに採用し、耐衝撃性能を高めた。フロントパネルのメインキーにはメタル素材が採用されている。田中氏は「URBANOといえばアクティブシニアというイメージもあるかもしれないが、VoLTEになるとさらに通話の音質が良くなって聞こえやすいというメリットを打ち出していきたい」とした。

 なお直近にauの新ラインナップとして発表された「Xperia Z3」「GALAXY Note Edge」については「au VoLTE」にはファームウェア更新も含めて対応する予定はない。田中氏も「au VoLTEの対応端末については本日発表した2機種“以降”で進めていくことになる」と明言する。先の2機種が対応できない理由について、展示説明スタッフに訊ねたところ「電波受信の周辺でハード、ソフトともにau VoLTE独自のチューニングが必要になるため」という回答だった。

 このほかにもアナログ時計のフィーリングに近づけた丸型ディスプレイに、Android Wearを搭載したLGのスマートウォッチ「LG G Watch R」も12月初旬にau +1 collectionのラインナップに加わる。価格は未定。発表会の展示説明を担当していたLGのスタッフによれば、22mm幅の通常の腕時計用に販売されているリストバンドと交換ができる仕様だという。日本でもGoogle Playストアで販売されることが見込まれているが、時期は未定だ。

 なおauの端末関連の話題としては、以前から田中氏が「年内発売」を公言しているFirefox OS搭載の端末については今日の発表会では触れられず。発表会後の囲み取材でも「クリスマスプレゼントとして控えているので、もう少し待ってもらいたい」とした。またそのFirefox OS搭載機についてはau VoLTEに対応しないようだ。


■「au WALLET」にクレジットカードが登場

 今年の5月にサービスを開始した「au WALLET」のサービスにもアップデートがある。10月28日からVisaに対応した「au WALLET クレジットカード」が登場する。

 クレジットカードの利用金額に応じて「WALLETポイント」が貯まり、24社/約22,000店の「ポイントアップ店」では通常よりも多くのポイントを貯めることもできる。本日の発表会では、従来のポイントアップ店として新たにヨークマート、ヨークベニマル、サンシャインの3店が加わることも明らかになった。「WALLETポイント」は1ポイントを1円として様々な用途に使える。新しい「au WALLETクレジットカード」では、ショッピングの利用200円ごとに2ポイントが付与される仕組みだ。カードの発行手数料や年会費は無料となっている。

 田中氏はau WALLETについて、「サービスインから5ヶ月で申込件数が660万を突破した」と好調ぶりをアピールする。「最初の頃はこれは何だと不思議がられることも多かったが、いまや普通に使っていただける方が増えている。KDDIの独自調査によれば、セブンイレブンやAmazon.co.jpで多く使われていることがわかってきた。身近な店での利用が増えたことは、まさに当社の狙い通り。ポイントアップ店も拡大しているので、ますます利用者が増えてくるだろう」と期待を述べた。

 その他にも、シニア層を中心にスマートフォンの使い方がわからないauユーザーに向けて手ほどきをサポートする「auおせっかい部」も11月から新設することが発表された。

■発表会のゲストに松岡修造さん・福士蒼汰さん・杉咲花さんが登場

 本日の発表会にはauのイメージキャラクターを務める松岡修造さん・福士蒼汰さん・杉咲花さんも出席した。「au VoLTE」の新サービスにエールを贈った松岡さんは「スマートフォンでできることや色々な楽しみ方が広がるね!」と、登壇直後から興奮気味。杉咲さんは「絵を描くのが好きなので、手書きシンクを友だちと遊んでみたい」とコメント。福士さんも「カメラシンクをぜひ試してみたい」と期待を語った。

au VoLTEは「シンクロ・コミュニケーションで生活革命を起こす」……KDDI発表会開催

《山本 敦@RBB TODAY》

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