東京・お台場で開催されている「モータースポーツジャパン フェスティバル イン お台場」で今年話題を集めているスーパーフォーミュラのマシンが拍手あるデモ走行を披露した。
モータースポーツジャパンでのデモ走行の醍醐味ともなっているフォーミュラカーの登場。今年は元F1ドライバーである中嶋悟氏の長男一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)と次男大祐(NAKAJIMA RACING)の2人がドライブを担当。さらに直前のトークセッションにはNAKAJIMA RACINGを率いる父の悟氏も登場した。
こうして親子3人がモータースポーツジャパンの会場で共演するのは初めて。また今年は各サーキットでコースレコードを次々と塗り替え、コーナリングスピードはF1より速いと言われているダラーラ製『SF14』が初めてお台場の特設コースを疾走することもあり、観覧エリアは満員。さらに会場外の丘の上から見物する観客も多数いるほどだった。
「実は僕のマシンには最終戦で使わなきゃいけないエンジンが積まれていて、あんまり無理は出来ないですけど、出来る限り魅力をアピールしたいです」と語って乗り込んだ大祐。控え目にと言いつつ各所でドーナツターンを披露。集まった観客を沸かせた。
続いて乗り込んだ兄の一貴。9月末に行なわれたシリーズ第6戦でランキング首位を取り返したこともあり、コックピット頭上についているオーバーテイクボタンはポイントリーダーを示す赤色のランプに替えられて登場。エンジンもデモ走行に合わせたものに変更されているとあって、さらに攻め込んだ走りを披露。集まった観客を魅了した。
また両者のデモ走行では本番さながらのタイヤ交換の実演も行なわれ、普段サーキットでも間近で観られる機会はめったにないため、僅か12秒ほどの作業を釘付けになってみている観客を多かった。
迫力ある走りをみせた一貴は「マシンのレベルでは間違いなく世界最高峰に匹敵するマシン。春の開幕戦から比べると格段にマシンのレベルは上がっているので、来月の最終戦では激しくてF1に近づく速さのバトルになると信じている」とコメント。鈴鹿サーキットで11月8・9日に開催される最終戦に向けてのアピールにもなるデモ走行だった。
なお、このスーパーフォーミュラのデモ走行は明日26日も15時00分から行なわれる予定だ。