米国の自動車大手、フォードモーターが9月29日に発表した中期経営計画、「フォード2020ビジョン」。高級車ブランドのリンカーンを、従来以上に重視する姿勢を示した。
大きな目標に掲げられたのが、2020年までに、リンカーンブランドの世界新車販売台数を、およそ30万台に引き上げること。この数字は、現時点の実績の3倍という野心的な目標。
目標達成に向けて、重要な市場となるのが、中国。リンカーンは2014年、中国市場での本格販売に乗り出したばかり。まずは、セダンの『MKZ』とSUVの『MKC』を発売した。2015年には、中型クロスオーバー車の『MKX』と新型フルサイズセダンを投入予定。
さらにリンカーンは、2020年までに、グローバルで2つの新型車を投入する計画。今後も、車種ラインナップを拡大していく。
リンカーンブランドのKumar Galhotra社長は、「販売と営業利益率の目標達成のカギは、新型車への積極投資と中国での成長計画。我々の狙いは、新しい高級車体験を求める顧客を魅了すること」と語っている。