【新聞ウォッチ】東海道新幹線開業50年、地球5万周分、列車死亡事故ゼロ 56億人を運ぶ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年10月1日付

●きょうから値上げ(読売・2面)

●ルノー特別車3種(読売・8面)

●女性政策問われる実効性(朝日・2面)

●ビル・ゲイツ氏が首位守る、米長者番付、純資産8.8兆円(朝日・8面)

●「日本の大動脈」50年、東海道新幹線、続く進化(朝日・34面)

●民間企業女性初の大使任命、ウルグアイへ、田中径子氏(毎日・6面)

●トヨタ、北米で79万台リコール(毎日・7面)

●話の肖像画、益子修・三菱自動車会長、元役員訴え、リコール隠しにけじめ(産経・6面)

●鉱工業生産8月1.5%低下、車・電機在庫調整急ぐ(日経・3面)

●フィリピン航空と提携、全日空、下旬から共同運航(日経・12面)

●上海の二輪工場移転、ホンダ、製造ライン集約(日経・13面)

ひとくちコメント

1年を暦年ではなく年度ベースでみれば、10月1日は2014年度下期のスタート。きょうの紙面は”衣替え”の話題が目白押し。東海ゴム工業が「住友理工」に社名を変更、東京都民銀行と八千代銀行が「東京TYフィナンシャルグループ」に、また、KADOKAWAとドワンゴも経営統合して新会社が発足。サントリーはビール事業を分離独立させて、「サントリービール」が誕生した。

紙面の広告や記事で際立つのは、東海道新幹線(東京~新大阪)が開業50年を迎えたこと。50年間の総走行距離は地球5万周分にあたる約20億キロ、延べ乗客数は56億人に上るという。あの速度で新幹線にシートベルトがないのも不思議だが、誇れるのは「この間、列車事故での死者はゼロ」。朝日は「車両の改善やスピードアップも続き、日本の大動脈の役割を担い続けている」と伝えている。

一方で、くらし面では、値上げラッシュ。餃子の王将は餃子の価格を220円から240円に値上げ。さらに、スターバックスも乳製品を中心に10円値上げする。自動車保険料も10月契約分から改定され、平均0.9%から1.9%程度引き上げる。

人事の異動も少なくない。異色なのは、日産自動車で広報部門が長く、メディア関係者との人脈も広い田中径子さんが10月2日付で、ウルグアイ大使に就任する。きょうの各紙が顔写真付きで取り上げているが、民間企業から直接大使に任命されるのは異例で、「安倍政権が進める女性の積極登用策の一環」(日経)としている。

もっとも、田中さんは、海外留学や駐在の経験もあり、カルロス・ゴーン社長の”通訳”もこなすなど国際感覚に優れており、趣味ではエレキギターをプロ並みに弾く才媛。「(ウルグアイ母国語の)スペイン語はごく最近始めたばかりですが、これまでの経験を活かして日本国のお役に立ちたい」とは田中さんの話。まずは活躍をお祈りする。

《福田俊之》

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