【ジャカルタモーターショー14】次世代スモール・クロスオーバーへ、一歩前進のダイハツ CUV2

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ダイハツ CUV2(ジャカルタモーターショー14)
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ダイハツは1年前のジャカルタモーターショー13で、小型クロスオーバー・コンセプトの『CUV』を披露した。今回の『CUV2』はその続編だ。CUVがコンパクトなキャビンでパーソナル感を強調したのに対し、CUV2はルーフを延ばして充分な後席空間を確保。ドアも観音開きから通常の4ドアに改め、現実味を増している。

インドネシアでは13年からLCGC(ローコストグリーンカー)と呼ぶ税制優遇策が始まり、ダイハツはそれに適合する小型5ドアの『アイラ』を発売。これがヒットして、現地の中核車種になっている。そのアイラのプラットホームを拡幅し、LCGC適合のクロスオーバーを作れないか…というのがダイハツがCUV2に込めた意図だ。

LCGCには価格や燃費だけでなく、最小回転半径が4.6m以下という規定がある。そこでCUV2はホイールベースはアイラと同じ2450mmにとどめる一方、全幅を80mm広げて1680mmとした。トレッドを広げて前輪の舵角を大きくすることで、クロスオーバーに相応しい大径タイヤを履いても回転半径が4.6m以下に収まるという狙いである。

CUV2のデザイン開発では、ダイハツと現地資本の合弁会社であるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)のデザイン部門が大きな役割を果たした。エクステリアの主担当を務めたのは、アイラにも参画したADMのマーク・ウィジャヤ。ダイハツ本社のサポートを受けながら、スポーティかつエレガントなフォルムを創り上げた。「不要な要素をなくし、シンプルだがエモーショナルなデザインを心掛けた」とマークは告げている。

LCGC適合のクロスオーバーは、まだコンセプト段階。具体的な開発は始まっていないようだが、インドネシアでは道路事情や洪水のため地上高の高いSUVやクロスオーバーに人気がある。グローバルに見ても、小型クロスオーバーは成長市場だ。「インドネシア発」の次世代スモール・クロスオーバーが遠くない将来に登場する…そんな期待が募るCUV2である。

《千葉匠》

千葉匠

千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは11年前から審査委員長を務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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