マツダは9月11日、7年ぶりに全面改良した新型『デミオ』の予約販売を開始した。開発担当主査を務める土井歩氏は「コンパクトカーが苦手としている長距離ドライブに関わる性能を向上した」と語る。
土井氏は同日、都内で開いた発表会で「コンパクトカーは通常、市街地走行をメインに考えられる。しかし我々はコンパクトカーでもドライビングの楽しさを味わって頂いて、どこまでも遠くに走って頂きたいという思いを込めて、新型デミオの長距離ドライブに関わる様々な性能を向上した」と説明。
まず「コンパクトカーは全長が短く、幅も狭いため、どうしても足元のペダルレイアウトにしわ寄せがきていた。新型デミオではそのペダルをできるだけ広くレイアウトして、なるべく左右対称にして下半身をねじらなくてもペダルを踏むことができるようにした」と説明。
具体的には「フロントタイヤの前出しにある。これまでの新世代商品では従来モデルに比べて50mmほどタイヤを前に出しているが、デミオではコンパクトカーで室内が狭いので、より大きく80mmほど前に出しているこれによりコンパクトカーだが、より大きな車と同じように疲れにくくて、踏み間違えることがないペダルレイアウトを実現できた」としている。
さらに「小型クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 1.5リットルを始め、これまでの新世代商品で培ってきた技術をシャシー、ボディなどすべてをBセグメント向けに新開発した。この結果、航続距離はこれまでの新世代商品と同様に、モード燃費×タンク容量で、1000kmオーバーを達成できている。余裕のある走り、そして長い航続距離で新型デミオの長距離ドライブをサポートしていく」と述べた。