ダイハツ『ハイゼットトラック』が15年ぶりにフルモデルチェンジした。そのポイントは機能を踏まえデザインされていることだという。
同社デザイン部デザイン室課長の岡野守展さんは、「デザインというと、スタイリッシュにするなどを目指しがちだが、新型ハイゼットの場合は、ユーザーが使いやすいように機能をデザインしていったので、とてもやりがいがあり楽しかった」と振り返る。
そして、「15年ぶりのフルモデルチェンジなので、新しく見せるということが、デザインで最も重要だった」と岡野さん。
「特に内装に関しては、デザイナー自らユーザーが実際に使っているところを見に行った。業種ごとに様々なモノが置いてあるので、実際にどのようなモノがあるかをまとめながら、デザインし形にしていった」と話す。
例えばインパネの場合、「乗用車では、センタークラスターはオーディオなどが設置され大型の収納関係はほとんどない。しかし、その部位は収納スペースとして使いやすいため、商用車では、そちらが優先だろうと考えながら、デザインをした」という。
その結果、オーディオと空調の間に横方向に長尺モノを入れられる棚が設置された。「長いモノを置くところが、(インパネには)あまりないので、オーディオや空調、ナビなどの装着も考慮、整合しながらデザインした」と、機能をデザインすることによって新鮮さを表現したことを語った。