全国軽自動車協会連合会が9月1日に発表した8月の軽自動車新車販売統計(速報)によると、激しい首位争いが続く販売シェアは、スズキが4月以降5か月続けてダイハツ工業をおさえてのトップとなった。
同月の軽販売は、消費税増税による影響で前年同月比15.1%減と、東日本大震災の影響があった2011年8月以来、3年ぶりの2ケタの落ち込みになった。こうしたなかでスズキは3.3%減とマイナスを小幅にとどめたが、ダイハツは18.3%減と市場を上回る減少幅になった。この結果、同月のシェアはスズキの33.8%に対し、ダイハツは27.9%と5.9ポイントもの差がついた。
2014年度4-8月ではスズキが33.2%、ダイハツが30.5%となっており、今年度上半期ではスズキの首位がほぼ確定した。また、今年1-8月累計ではダイハツが30.4%、スズキが30.0%と、ダイハツがトップを維持したが猛追を受けている。ダイハツは07年から昨13年まで7年連続でトップを維持してきたが、年末までの展開は予断を許さない状況となっている。