JR西日本、新幹線も在来線も前年より本数増…秋の臨時列車

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JR西日本は秋期、北陸方面の特急『サンダーバード』や『しらさぎ』などをはじめ、在来線特急計238本を増発する
  • JR西日本は秋期、北陸方面の特急『サンダーバード』や『しらさぎ』などをはじめ、在来線特急計238本を増発する
  • JR西日本は500系新幹線の車内を改造した「プラレールカー」を連結した『こだま』を秋期も引き続き運転する
  • JR西日本は秋の臨時列車として、大阪~札幌間の寝台特急『トワイライトエクスプレス』を計70本運転する
  • 9月13日から運転を開始する『ハローキティ和歌山号』で使用される自己充電型バッテリー車。「ハローキティ」のラッピングが施される。

JR西日本は秋季(10月1日~11月30日)の臨時列車として、山陽新幹線で2013年同期より253本多い900本、在来線特急は40本多い238本の計1138本を運転。新幹線『こだま』の「プラレールカー」や、紀勢本線(きのくに線)の『ハローキティ和歌山号』なども引き続き運転される。

山陽新幹線は、期間内の3連休や週末を中心に『のぞみ』を758本、『みずほ』を58本、『さくら』を40本、『ひかり』を44本運転。7月に登場した、500系の車内に「プラレール」の大型ジオラマなどを設置した車両「プラレールカー」は、10月1~5・9~28日、11月1~19・22~24・26~30日に下り『こだま741号』(新大阪発11時30分)と上り『こだま730号』(博多発6時33分)に連結される。

在来線では、2015年春で廃止される大阪~札幌間の寝台特急『トワイライトエクスプレス』を期間内に計70本運転する。このうち、11月28・30日の上り列車は、10月から始まる北海道新幹線の開業に向けた検査や試験の実施に伴い、札幌16時12分発~大阪16時53分着のダイヤに変更。所要時間が24時間を超える点で注目される。

在来線特急では、関西空港~京都間を結ぶ『はるか』を計32本増発。9月から「和歌山デスティネーションキャンペーン」が始まる和歌山・南紀方面へは『くろしお』の臨時列車を計6本運転するほか、定期列車への増結を行う。北陸方面では『サンダーバード』『ビジネスサンダーバード』『しらさぎ』『はくたか』を合わせて107本増発、743本で車両の増結を行う。このほか、鳥取~大阪間で臨時『スーパーはくと』1本を11月24日に運転する。

観光客向けの列車では、「和歌山デスティネーションキャンペーン」にあわせて9月から新宮~串本間で運行を開始する『ハローキティ和歌山号』を引き続き運転。同列車は、近畿車輛が開発した自己充電型バッテリー車の2両編成で、充電用小型ディーゼル発電機と大容量バッテリーを搭載。発電機で充電したバッテリーからの電力でモーターを動かして走行するシステムで、自己充電型バッテリー車両としては日本で初めての営業運転となる。

このほか、播但線和田山~寺前間で『天空の城 竹田城跡号』を期間中毎日運転。木次線のトロッコ列車『奥出雲おろち号』も10月24日~11月24日は毎日運転し、さらに週末などには山陰本線出雲市駅から備後落合駅まで直通運転を行う。また、呉線では『瀬戸内マリンビュー』、山陰本線では『みすゞ潮彩』を運転するなど、各地で観光客向けの臨時列車運転やイベントに合わせた増発などが行われる。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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