ブラジル・リオデジャネイロで「第4回日伯官民ラウンドテーブル」が開催された。
ラウンドテーブルでは、ブラジルの造船・海洋開発市場に進出した日本の海事関係事業者が直面する課題について、両国から行政機関、海洋開発・造船・舶用品関連の企業・団体に加え、商社・金融機関なども参加して情報・意見の交換を行った。
今回特に、ブラジルにおける造船サプライチェーンに関して現地進出した日本の造船企業から、生産性向上により労務費が下がるにつれて、船価の一定割合で決まっているローカルコンテンツ規制(国内調達)を満たすため、購入製品のうち、ブラジル国内調達分を増やす必要があることが、課題として提起された。
ペトロブラスなどのブラジル側出席者からは、造船産業分野の低い生産性が、同国の海洋資源開発プロジェクトの遅れにつながっているとの指摘があり、技術者の不足などの課題と同時に、舶用事業者とも協力する必要があると提案があった。
さらに、部品の安定供給などを考慮して、ブラジル国内に対応拠点をもつサプライヤーを選択する志向が強いため、日本の舶用事業者に対して現地進出への強い期待が示された。