ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZF社は7月23日、中国上海市のアジア本社を拡張すると発表した。
上海市のアジア本社は、ZFの中国とアジア地域の事業を統括する重要拠点。今後も、この地域では大きな成長が見込まれることから、アジア本社の拡張に乗り出す。
具体的には、今後5年間に、およそ5000万ユーロ(約68億円)を投資。研究所やテスト用機械などを置く建物を拡張し、研究開発体制を充実させる。オフィススペースも増やす。
拡張工事は2015年末、完了する見込み。従業員の数も、およそ400名から900名へと増員する計画。アジア本社の延べ床面積は、1万1000平方mから5万4000平方mへと、およそ5倍に拡張される。
拡張工事の起工式には、ZFアジア太平洋のRudi von Meister社長が登壇。同社長は、「上海の本社を拡張し、アジア太平洋事業の基盤を強化する」とコメントしている。