英国スポーツカーブランドのアストンマーティンは24日、2台の特別モデルの日本発売を発表した。その1台が『V8 ヴァンテージ N430』。V8ヴァンテージをベースに“ドライビングプレジャー”を徹底追及するべくチューニングが施されたモデルで、エクステリアにはレーシングマシンの意匠を受け継いだ。
V8ヴァンテージは6月に開催された世界的レース、ルマン24時間耐久でクラス優勝を遂げたマシンのベースにもなっている2ドアスポーツクーペ。アストンマーティンはサーキットを技術のテストフィールドとするだけでなく、得られた技術を市販車にフィードバックすることで常に進化を続けている。V8ヴァンテージ N430はまさにそれを実現した1台だ。
カーボンファイバー/ケブラーによるスポーツシート、10スポーク鍛造アロイホイールにより20kgの軽量化を実現。436psを発揮する4.7リットルV8エンジンが1610kg(クーペ)のボディを最高305km/hまで加速させる。0-100km/h加速は4.8秒だ。
トランスミッションは6速マニュアルトランスミッションと、7速スポーツシフトII・オートメイテッド・マニュアルトランスミッションを設定。スポーツシフトは、クロスレシオタイプと、ファイナルをローギアード化したものの2タイプを用意する。
さらにN430ならではの大きな特徴がデザイン。グリル周り、ピラー、ミラー、リアディフューザーにカラフルなアクセントが施される。これはルマン24時間耐久などでも活躍するレーシングマシンに受け継がれるイメージを用いたもので、「レース」「ヘリテージ」「ステルス」「トロフィー」「スピードウェイ」の5色のカラー設定を用意する。今回お披露目されたのはアストンマーティンファンにはなじみ深いカラーコンビネーションとも言える「レース」だ。
内装もこれを踏襲。シルプラークをはじめ、インストゥルメントパネル、シフト周りをカーボンで加飾しスポーティなイメージを高めるとともに、シートやシフトなどにコントラストステッチを施しデザイン性も追求している。シートトリムパターンも独自のものとした。
さらに、バング&オルフセンの1000W BeoSound ハイエンドオーディオシステムを搭載。速さの追求だけでなく、ドライブする楽しみを演出することも忘れない。
価格はクーペが1599万5000円(6速マニュアル)から、ロードスターが1750万6999円(同)から。9月以降にデリバリーを開始する。