金属空気電池関連特許、総合力ランキングトップはホンダ…パテント・リザルト

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金属空気電池関連技術 特許総合力トップ5
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パテント・リザルトは、日本に出願された金属空気電池関連特許について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめた。

金属空気電池とは、正極の反応材料に空気中の酸素、負極の反応材料に金属を用いた電池の総称。原理自体は古くから知られているが、電気自動車や燃料電池自動車の普及に伴い、リチウムイオン二次電池を超える次世代エネルギー源の有力候補として、再度注目を集めている。

本調査では、金属空気電池関連特許の特許を抽出し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見たランキングを作成した。

その結果、総合力ランキングでは、1位 本田技研工業、2位 EVEREADY BATTERY、3位 トヨタ自動車という結果となった。

1位本田技研工業の注目度の高い特許には、「(正極材料としてYとMnとを含む複合酸化物からなる)金属酸素電池」などが挙げられる。同社は、有効特許26件のうち、早期審査請求で既に22件が権利継続となっており、自社権利化意欲が目立っている。

2位EVEREADY BATTERYは、「流体調整システムを備えた流体消費型バッテリ」や「電気化学電池用の耐衝撃性改良ポリスチレンシール」などに関する技術が注目度の高い特許として挙げられる。

3位トヨタ自動車は、「(充放電特性の悪化を抑制することができる)空気二次電池」や「(高率放電可能な)空気電池システム」などに関する技術で強みを有している。

《纐纈敏也@DAYS》

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