WTCC(世界ツーリングカー選手権)は7月1日、2014年のFIA世界ツーリングカー選手権第9戦の米国ラウンドをキャンセルし、中国北京で開催すると発表した。
当初、WTCCの第9戦は9月17日、米国ソノマで開催される予定だった。しかし、レース終了後、マシンや機材を運ぶ米国オークランド発、上海行きの船が欠航することに。そのため、第10戦の上海ラウンドに間に合うように、車両や機材を運ぶ輸送手段が失われた。
WTCC主催者によると、次の船は9月21日にオークランドを出港予定で、上海着が10月9日。これでは、10月12日に予定されている上海ラウンドに、間に合わないという。
そこでWTCCは、第9戦の米国ソノマをキャンセルし、第10戦の上海と同じ国、中国の北京へ開催地を変更することに。第9戦は10月5日、北京のゴールデンポート・モーター・パークで開催されることが決まった。
「WTCCのステークホルダーたちと相談し、日程変更や空輸も含め、あらゆる可能性を検討した。しかし、ソノマラウンドを予定どおり開催するのは困難という結論に達した」と述べるのは、WTCCを運営するユーロスポーツのオペレーションディレクター、フランソワ・リベイロ氏。
さらに同氏は、「我々の中国パートナー、CTCC(中国ツーリングカー選手権)のプロモーターは、すぐにCTCCの日程を変更してくれ、上海ラウンドの1週間前に北京で代替ラウンドを行うことになった。これにより、WTCCは中国の主要2都市でレースを開催できるだけでなく、世界において最も重要なマーケットでWTCCの人気を高め続け、さらに輸送を簡単にし、各チームの予算を抑えることができる」とコメントしている。