出揃った携帯3社の新料金を徹底比較

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NTTドコモ代表取締役社長 加藤薫氏
  • NTTドコモ代表取締役社長 加藤薫氏
  • KDDI 代表取締役社長 田中孝司氏
  • NTTドコモ「カケホーダイ&パケあえる」
  • ソフトバンクモバイル「スマ放題」
  • au「カケホとデジラ」
 携帯電話、スマホの料金体系が大きく変わりつつある。6月1日にNTTドコモが「カケホーダイ&パケあえる」を開始、7日にはソフトバンクモバイルが一度延期していた「スマ放題」を発表、そして26日、大手3社の中で最も遅くなる形でKDDIが「カケホとデジラ」を発表した。

 通話は定額、データは容量別の料金設定、一見すると大差はないように見える料金プランだが、ここではあらためて各社の違いを比較してみたい。

 3社ともスマホを持つ場合、通話定額込みの基本料金が2,700円、ISP料金の300円、これに2GBで3,500円からのデータ料金がプラスされる。

 データ料金のプランはドコモとソフトバンクがほぼ同じで、2GBが3,500円、5GBが5,000円、10GBが9,500円、以降15GB、20GB、30GBというプランを用意している。auではさらに3GB、8GB、13GBと細かく分けたプランを用意、料金も容量によってはドコモやソフトバンクよりもやや安い設定となっている。とは言えここまでの料金体系は3社ほぼ同等だ。

 3社の新料金プランの違い、そのキーワードが「家族」と「データ」にある。

 ドコモでは、1つの容量を家族で分け合う「データシェア」という考え方をとっている。代表回線が10GB以上のシェアパックを契約すれば、他の家族はシェアオプションの500円を追加するだけで代表回線のデータをシェアして利用できる。

 ソフトバンクは、ドコモとほぼ同じ「家族データシェア」プランと、家族それぞれがデータプランを契約し、余ったデータを翌月に繰り越す「データくりこし」プランから選ぶことができる。

 auは、これらとは異なる「データギフト」の考え方をとっている。家族全員がデータ料金プランをそれぞれ契約し、データが余っていたら手動で家族に分け合うという仕組みだ。

 ドコモとソフトバンクが採用する「データシェア」のメリットは、代表回線以外の人は500円でデータを使えるようになるという点と、細かい容量も無駄なく利用できるという点だ。一方デメリットとしては、誰かが使いすぎてしまうと全員が帯域制限にかかってしまうという点が挙げられる。

 ソフトバンクのみが採用する「データくりこし」は、家族間でのデータのやり取りがなく従来のプランに近いため料金プランとしては馴染みやすい。しかし料金を比較してみると「家族データシェア」よりもやや割高となる場面が多い印象を受ける。

 auが採用する「データギフト」は、家族を気にせず個人でデータを自由に使え、余ったデータは家族に分けられるという点が魅力だ。一方で、家族にデータを手動で分けるという手間が煩わしいと思う人も出るだろう。また、それぞれがデータ料金プランを契約する必要があるため、後述する「auスマートバリュー」などの割引を受けないと割高という印象も受けるかもしれない。

 「家族」を強く意識した「データシェア」、家族を意識しつつも「個人」に重点を置く「データギフト」、従来の考え方に近い「データくりこし」といったところだろうか。どれも一長一短があり、それぞれの家族の関係や携帯電話に関する考え方でメリットと感じるところは変わってくるだろう。

 では、その他のサービスについてはどうだろうか。

 ドコモは25歳以下のユーザーがいた場合、月間1GBを追加シェアでき、500円割引される「U25応援割」がある。

 ソフトバンクはドコモと同等の「U25ボーナス」やデータを追加する「スマホデータ増量キャンペーン」「iPhoneデータ増量キャンペーン」「iPadデータ増量キャンペーン」や「家族おトク割」を用意する。これらは併用不可など適用条件に注意が必要だ。

 auは、固定回線の「auひかり」やCATVなどとセットで割り引く「auスマートバリュー」の割引がある。データが2GB、3GBのプランでは934円、5GB以上のプランでは1,410円が割引される。固定回線とモバイル回線のセットサービスは、現在ドコモからの提供はないが、ドコモの加藤社長も早期の導入に意欲的な姿勢を見せており、今後の動向に注目だ。

 長期利用のユーザーへの優遇としては、ドコモは「ずっとドコモ割」として、利用年数とデータプランによって月額300円~2,000円を割り引く。auは利用年数とデータプランによって0.5GB~2GBのデータ追加、ソフトバンクは利用年数に応じてポイント還元率が2倍~5倍にアップするという施策が用意されている。

 家族の中に長期利用者が多い場合はauが得だと感じる場合もありそうだが、多くの場合、長期利用者が1人いれば割引になるドコモのほうが得だと感じられるだろう。ソフトバンクは還元率が低く、長期利用に対するメリットは感じにくい。

 こうしてみてみると、同じように見えた新料金プランも各社の特徴が出ていることがわかる。すでにサービスを開始したドコモは400万契約を突破しており、通話利用の多いユーザーには注目が高い。今後、通話利用の多いユーザーの契約が一巡したあとも契約数を伸ばし「データシェア」や「データギフト」といった考え方がユーザーに受け入れられるのか、追加の割引施策を含め注目していきたい。

携帯電話の新料金プラン、3社の違いを比較してみた……ポイントは「家族」と「データ」

《吉川 亮太@RBB TODAY》

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