インド新車販売、1.1%減…乗用車は2.8%増と9か月ぶりに回復 5月

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マルチスズキのディザイア
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インド自動車工業会は6月10日、インド国内の5月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、25万4939台。前年同月比は1.1%減と、18か月連続で前年実績を下回った。

25万4939台のうち、乗用車は20万7953台。前年同月比は2.8%増と、9か月ぶりに前年実績を上回る。一方、商用車は4万6986台にとどまり、前年同月比は15.3%減と、引き続き落ち込む。

メーカー別では、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが5月、インド国内で9万0560台を販売。前年同月比は16.4%増と、3か月ぶりに増加した。

車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『エスティロ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で7万4536台を販売。前年同月比は12.4%増と、プラスに転じた。2012年2月に発売したスイフトの4ドアセダン、『ディザイア』は1万8953台を売り上げ、前年同月比は9.8%増と、3か月ぶりのプラス。

また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した5月のインド新車販売台数は、1万3230台(輸出を含む)。前年同月比は6%増と、6か月ぶりに前年実績を上回った。

ホンダのインド現地法人、ホンダシェルカーズインディアリミテッドが公表した5月のインド新車販売台数は、1万3362台。前年同月比は17.8%増と、2桁増を維持する。モデルチェンジを受けたばかりの新型『シティ』が7218台と牽引役を果たす。新型コンパクトカーの『アメイズ』も、4752台と好調。

インドでは5月、モディ新政権が発足。同政権の経済政策への期待感から、消費者の新車購入意欲が回復したと見られている。

《森脇稔》

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