全日本モトクロス選手権・第4戦が6月8日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、IA1クラスはチームHRC勢がトップを独占した。
IA1(450/250)ヒート1は、1周目を小方誠(ホンダ)がトップ、成田亮(ホンダ)が5番手でクリア。2周目には、小方と熱田孝高(スズキ)が僅差でトップを争い、そこから10秒ほど後方で、小島庸平(スズキ)と成田が3番手争いを繰り広げた。そして3周目、小方は熱田にパスされ2番手に後退。逆に成田は小島をパスし、3番手に浮上した。
しかし、抜かれた小方は大きく後れることなく、2秒ほどの間隔を保って熱田をマーク。逆転のチャンスをうかがう。すると、6周目に入ったところで熱田が転倒。小方はトップへ。成田も2番手へと浮上した。
この段階で、小方と成田の間隔は約16秒。次の周には、やや差が詰まったが、8周目に成田が転倒。これで小方と成田の差は約23秒に拡大した。このまま順位は変わらず、小方が今季2勝目を挙げ、成田が2位となった。
ヒート2は、成田がホールショットを奪うと、そのままオープニングラップをトップでクリア。僅差で小島、小方、新井宏彰(カワサキ)らが続く。2周目、小方は小島のパッシングを試みたが、逆に転倒し、7番手までポジションダウン。成田は、小島の追撃を許しながらも、トップの座を守っていた。
3周目、成田はこのヒートでのファステストタイムを叩き出すと、この周だけで一気に小島との差を10秒近くも拡大。その後は、独走態勢を築いていった。成田は、2位の小島を除く全ライダーを周回遅れにする快走。小島にも2分20秒の差をつけて優勝した。