エアバスは6月2日、新型機『A350 XWB』を使用し、航空会社の乗務員とエアバス・スタッフを乗客に通常の定期便運航と同様の条件でフライトを行う、初期長時間フライト(ELF)試験を開始した。
このELF試験は、機材にMSN002、機体記号「F-WWCF」を使用してフランス・トゥールーズを出発し、ノルウェーのオスロ上空を飛行するなど、7時間のフライトをこなした。
航空会社のスタッフはエールフランスとルフトハンザの客室乗務員が乗務し、機内食の提供からギャレーの使い勝手などを確認した。
このELF試験には、エアバスに加え、機内インテリアを提供する機器メーカーのスタッフも搭乗し、今週中にもこの試験を完了する。
今回のELF試験は、機体の型式認定を得るための技術認定プログラムの一部ではないが、エアバスは今回のフライトを行うことでA350の成熟性を高めるねらいがある。