コマツ粟津工場に省エネ・高効率の新組立工場を竣工…購入電力量を9割以上削減

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コマツ、粟津工場内に新組立工場を竣工
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コマツは、国内の主力工場である粟津工場敷地内に新組立工場を竣工、生産を開始したと発表した。

新組立工場は、築40年を超え老朽化していた2棟の組立工場を1つに集約するとともに、最新の省エネ、ICT、生産技術を導入することで、環境配慮と生産性向上を図った次世代組立工場を実現した。

新組立工場は、建屋統合による床面積削減効果に加え、最新の省エネ機器を採用することで、2010年度に比べ電力使用量を半減する。加えて、今年12月には、バイオマス発電や太陽光パネルなどを活用し自らも電力を創出することにより、年間購買電力量を2010年比90%以上削減することを目指す。

生産工場には、全面ピット構造を採用し、電源・配管と組立設備を地下のピット内に設置することで床上をフラット化した。また、柱の間隔を最大32メートルに拡張、生産エリアのスペースを十分に確保するとともに、協力企業と一体となり部品のモジュール化を促進することで組立ライン長さを短縮した。

また、ラインオフ後の検査工程でもICTの活用により自動化することで、面積生産性は2011年度に比べ2倍に改善される見込み。

同社は、2011年の東日本大震災以降、全国的な電力不足にも対応するため、国内生産拠点で生産改革や建屋の統合・更新により、電力使用量の半減や生産コストの大幅削減を目指す活動を進めてきた。

今回の粟津工場に続き、今年度は小山、栃木工場、その後は大阪工場でも積極的に活動を展開する。

《レスポンス編集部》

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