日産自動車の中国合弁である東風汽車有限の関潤総裁(日産専務執行役員)は、同国での中期目標である200万台の販売について「2017年から18年にかけて達成したい」と述べた。
5月13日に横浜市の本社で記者会見し、表明した。日産は日系メーカーでは中国でトップであり、13年には127万台(前年比17%増)を販売。14年についてもローカルブランドである「ヴェヌーシア」の新モデル強化などにより、143万台(18%増)と高い伸びを見込んでいる。
日産は元々、15年までに230万台の販売と10%のシェア確保を目指す中期計画を策定していた。しかし、日中関係の悪化により、13年初めまでの販売が低迷。また、同年までに年30万台規模の中型商用車事業を売却したこともあって、当面は200万台の達成が中期目標となっている。
関総裁は、実現時期について「社内で検討しているところだが、当初よりざくっと2年遅れくらいで達成したい」と述べた。同社が手掛ける乗用車と小型商用車分野での10%のシェア目標については「200万台になればシェアも10%に到達する」との見方を示した。