ホンダ、今年度の国内販売で初の100万台超えを狙う

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ホンダの岩村哲夫副社長
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ホンダの岩村哲夫副社長は4月25日に行った2014年3月期連結決算の会見で、国内販売について、100万台超えを狙うと明言した。

「15年4月の軽自動車税増税前の駆け込み需要もあって、今年度の国内市場全体では520万台近くになるのではないかと思う。その中でホンダは103万台という数字にチャレンジしたい」

かつてホンダは福井威夫社長時代の03年に国内販売100万台の目標を掲げたことがあった。しかし、トヨタ自動車などの攻勢にあって、前年を割り込む状況に陥り、いつの間にか100万台は立ち消えになってしまった。

今回、再び100万台を狙おうというわけだが、岩村副社長はその達成に自信を見せる。というのも、軽自動車が新型車を出すたびにヒットするというように絶好調だからだ。そのおかげで、13年度の国内販売は84万4000台と前年度比18%以上も増えているのだ。

「現時点で受注は90%弱の水準まで回復している。3月末の受注残も結構いただいている。当社としては増税の影響はあるものの軽微である」と岩村副社長は話し、好調さが持続すると見ている。

そのうえ、今年度は過去最多となる6車種の新型車を投入する予定で、うち3車種は日本で人気の高いハイブリッド車だ。気になるのは「フィット」と「ヴェゼル」のリコール問題だが、キャンセルが少なく、受注が引き続き好調とのことで、今回は念願の100万台を達成できるかもしれない。

《山田清志》

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