ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツは4月7日、欧州仕様の『SLクラス』に「SL400」グレードを設定すると発表した。
SL400は、従来の「SL350」グレードの後継車。SL350は自然吸気の3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載していた。SL400では、これをダウンサイジングのターボエンジンに置き換える。
注目のエンジンは、新開発の直噴V6ガソリンユニット。排気量は3リットル(2996cc)と、SL350比で500ccダウンサイジング。それでいて、2個のターボチャージャーで過給することで、パワーを引き出す。
新エンジンのスペックは、最大出力333ps/5250-6000rpm、最大トルク48.9kgm/1600-4000rpm。SL350の最大出力306ps、最大トルク37.7kgmに対して、排気量を500cc縮小しながら、パワーは27ps、トルクは11.2kgm上回る。
SL400のパフォーマンスは、0-100km/h加速5.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の実力。欧州複合モード燃費は13.7km/リットル、CO2排出量は172g/km。排出ガス性能は、ユーロ6を満たしている。