日産自動車の中国法人は4月2日、3月の中国における新車販売結果を明らかにした。商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めた3月の総販売台数は、約11万5900台。前年同月比は26%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府の尖閣諸島国有化発表に反発する大規模なデモが発生。その後、日本車に対する買い控えの動きが起きた。しかし、現在では、その影響はほぼ解消。
日産の3月の中国販売では、主力セダンの『シルフィ』や『ティアナ』が好調。中国ユーザーの嗜好を研究し、設計された点が、人気の理由だ。
また、2月25日には、新型『エクストレイル』を中国で発表。現地ではSUVの人気が高まっており、3月末の発売前に、受注台数は1万台を超えている。
日産の2014年第1四半期(1-3月)の中国新車販売は、前年同期比21%増の約28万3000台。日産は2013年、中国で前年比17.2%増の126万6200台を販売。2014年は、前年比10.6%増の140万台以上の販売目標を掲げている。