太田昭宏国土交通大臣は3月28日の閣議後会見で、新たな「国土のグランドデザイン」の骨子を発表した。
太田国交相は、人口の減少について「約6割の地域で2050年には人口が半分以下になり、約2割は人が住まなくなると推計されている。地域が消滅するという危機に、手を打っていかなければならない」と危機感を示し、基本戦略として、様々な機能をコンパクトな拠点に集約して、ネットワークでつなぐという「コンパクト+ネットワーク」の考え方をあげた。
そのうえで国交相は「リニア中央新幹線の開通により三大都市圏が2050年には一体化し、世界最大のスーパー・メガリージョン形成が考えられる」と高密度移動社会を実現していく考えを示した。
太田国交相は、今後地方などから意見を聞き、夏頃までにグランドデザインを取りまとめる方針を示した。