米国の自動車最大手 GMの高級車ブランド、キャデラックは3月5日、スイスで開催中のジュネーブモーターショー14において、新たな欧州戦略を明らかにした。
すでにGMは、欧州事業の再構築を発表。具体的には、主軸ブランドとして、オペルを位置付け。グローバル主力ブランドのシボレーについては、欧州では『コルベット』などの一部車種に縮小し、ニッチブランド化することを決定している。
そんな中、注目されるキャデラックの新たな欧州戦略が、ジュネーブモーターショー14で発表された。その内容は、欧州でさらなる成長を目指すというもの。その実現に向けて、3本の柱が掲げられた。
1つ目は、優れたサービスを通じて、ブランドの地位を強固にすること。2つ目は、フルライン化に向けた車種ラインナップの拡大。3つ目は、キャデラックブランドのマーケティング活動などを行う欧州専属チームの立ち上げ。
とくに、フルライン化に向けた車種ラインナップの拡大という点では、2014年、欧州に『ATS』のセダンとクーペ、新型『CTS』、『SRX』、新型『エスカレード』の一挙6車種を投入。2015年初頭には、プラグインハイブリッド車(PHV)の『ELR』の導入も計画している。