ドイツの自動車大手、ダイムラーは3月3日、スペイン工場において、新型メルセデスベンツ『Vクラス』の生産を開始した。
初代Vクラスは、1998年にデビュー。商用車の『ヴィトー』をベースに開発されたMPVで、広い室内空間が売り。2004年には、2世代目にモデルチェンジ。車名は『ビアノ』に変更された。
2006年のマイナーチェンジでは、日本国内でのネーミングを、Vクラスに回帰。1月30日にドイツで発表された新型は、3世代目。新型は欧州でも車名はビアノではなく、Vクラスとして販売される。
3月3日、ダイムラーはスペイン・バスク州のビトリア工場において、新型Vクラスの生産を開始。ダイムラーは新型の生産準備として、スペイン工場におよそ1億9000万ユーロ(約265億円)を投資。工場の設備を改修し、新型の生産体制を整えてきた。
新型Vクラスは、ドイツ本国では3月6日に受注を開始。発売は5月後半を予定する。ダイムラーのメルセデスベンツ商用バン部門を統括するボルカー・モーンヒンウェグ氏は、「新型Vクラスはセグメントで比類なき多くの新しい特徴を備える。これらが、新しい顧客を呼び込むだろう」と述べている。