新車イヤーの実質初陣、ロッテラーが一番時計…スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト初日

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昨年のチームチャンピオン獲得陣営TOM'S。ロッテラー(手前)がこの日の最速タイムをマークした。中嶋一貴(奥)は3番手タイム。
  • 昨年のチームチャンピオン獲得陣営TOM'S。ロッテラー(手前)がこの日の最速タイムをマークした。中嶋一貴(奥)は3番手タイム。
  • 実質今季初のSF本格テストが鈴鹿で始まった。
  • 小暮卓史がホンダ勢トップタイムの総合8位。
  • 注目の新外国人選手、リウッツィがコースイン。
  • 昨年のドライバーズチャンピオン山本尚貴は初日総合15位。
  • デュバルはこの日の総合2位タイムをマーク。
  • この日の鈴鹿サーキットはドライコンディションに恵まれた。#38 石浦宏明がピットに帰還。
  • 嵯峨宏紀のピットには、昨秋F1日本GP時のマーク・ウェーバー(当時レッドブル)のピットマークが残る。

3日、全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)の実質今季初回となる公式合同テストが鈴鹿サーキットでスタートした。初日のトップタイムはアンドレ・ロッテラーが記録している。

SF参戦各チームにとってはこの日の午前と午後、各2時間の走行セッションが、新車シーズンである今季の本格的な意味での走り初めとなった。2月に富士スピードウェイで予定されていた第1回公式合同テストが大雪で中止となってしまったため、今回の鈴鹿は名目上では第2回だが、実質今季初回の公式合同テスト。また、直前の1~2日にも鈴鹿ファン感謝デーのなかで公開シェイクダウン&テストが実施されてはいるが、約1時間ずつと短時間な上に両日ともウエットコンディションだった。というわけで、ドライコンディションに恵まれたことも含め、鈴鹿公式合同テスト初日であるこの日が参戦全車揃っての最初の手合わせ機会となったのである。

今季参戦の11チーム19台に、ホンダエンジン開発車両(今季GP2参戦の伊沢拓也がドライブ)を含めた20台の参加となったが、タイムシート上位はトヨタ勢が占め続ける展開となった。午前は09年王者のロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)、午後は11年王者であるロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)がそれぞれトップタイムを記録。午前と午後の総合一番時計はロッテラーの1分37秒002だった。これは昨年同時期のテストでの首位タイム、熟成極まっていた先代車がマークした1分36秒574(装着ブリヂストンタイヤは同スペック)には及ばないものの、この日が実質初の本格テスト機会であったことを考えれば、新車のスピードポテンシャルは相当なものと言えよう。

ロッテラー、デュバルに次ぐ総合3番手タイムだった12年王者・中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)は、「走ってる感覚的には既に去年より全然速いです。もう本当にF1くらいの(水準の)クルマだと言っていいと思います」と、ダラーラ社製の「SF14」と直噴2リッター直4ターボエンジン「トヨタ RI4A」の組み合わせから成るニューパッケージの素性の良さを評した。F1フル参戦経験者の言葉だけに説得力充分、昨年からSFのシリーズ運営団体「JRP」が企図してきた“鈴鹿1分35秒台”も夢ではないかもしれない。

総合タイム4位はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 TEAM IMPUL/トヨタ)、5位は平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)で、ここまでが1分37秒台。「ホンダ HR-414E」搭載勢のトップは小暮卓史(#32 NAKAJIMA RACING)の1分38秒612で、総合8位。小暮は「(ホンダ勢云々ということではなく)8位という自分の順位とタイム差を見た場合に、厳しいですね。ただ、エンジンも含めてやることはまだありますし、開幕戦までにはいい状態になるよう頑張っていきたいです」と語っている。

注目の元F1ドライバー、ナレイン・カーティケヤン(#20 TEAM IMPUL/トヨタ)は総合9位、ヴィタントニオ・リウッツィ(#11 HP REAL RACING/ホンダ)は同20位だった。

テストは明日(4日)も鈴鹿サーキットで継続される。

《遠藤俊幸》

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