三菱電機は、独自の成形技術により人工衛星用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)複合材料を低コスト化し、民生製品に応用する技術を開発したと発表した。
この技術により、民生製品をさまざまな形状に成形し、軽量化・高機能化することで、機器の省エネも実現する。新技術は、2014年度に超高速エレベーターや産業用換気扇に適用する予定。
高強度で比重の軽いCFRPを使うことで、民生製品の重量を、鉄に比べて50%以上、アルミに比べて30%以上軽量化できることから、動力などの省エネを実現する。断熱材などの他材料の表面にCFRPを接着させたり、CFRP材料に他材料を混ぜて固めたりする製造方法で、機器の製造工程の手間を省くことが可能となる。
従来の金属素材では変更できなかった厚さや形状を自由に変更でき、機器の高機能化を実現するとしている。