マイナーチェンジしたレクサス『CT200h』の開発目標は大きく2点あり、ひとつは、より大胆なデザインによる、プログレッシブラグジュアリーのイメージの強化。もうひとつは、操縦性と快適性をより一層高め、レクサスらしいエモーショナルドライビングを実現することだ。
デザイン面では、レクサスのデザインアイコンでもあるスピンドルグリルの採用のほか、リアバンパーをより低重心で踏ん張り感のあるデザインに変更することなどで実現。
エモーショナルドライビングの進化について、レクサスインターナショナルの加古慈氏は、「乗り心地の向上、静粛性の向上、CVTのリニア感の向上、そして空力性能の向上の大きく4点にこだわり開発を進めた」という。
「レクサスはこれまでも『GS』、『LS』、『IS』でボディ剛性を高める取り組みを積極的に進めてきた。その知見を活かし、CT200hでもスポット溶接の打点追加や、構造接着剤を採用した」と述べる。その結果、「ドライバーのステアリング操作に対し、自然に、そしてリニアに反応する操縦性を確保し、さらに乗り心地を大幅に向上することが出来た」と話す。
また、クルマとの一体感をより高めるために、車両の前後にパフォーマンスダンパーを採用。これは、「走行中に生じるボディのたわみや微振動を速やかに吸収し、ハンドリング特性を一層シャープにするとともに、走りの質を高めている」と説明。
静粛性の向上では、「ノイズ、振動、ハーシュネスに対し、100か所近くにものぼる様々な対策を実施することで、不快なノイズを低減させ、クラストップレベルの静粛性を実現出来た」とし、そのほかCVTではアクセル操作に対しレスポンスの良い反応を実現したほか、空力性能向上のため、ボディ各部に整流フィンを追加し、エアロダイナミクスを大幅に改善。加古氏は「細部にまでこだわって開発した結果、満足のいく仕上がりになった」と自信を見せた。
