JR東日本、新潟の酒がコンセプトの観光車両「越乃Shu*Kura」導入

鉄道 企業動向
JR東日本新潟支社が導入する「越乃Shu*Kura」の外観イメージ。キハ40・48形3両を改造する。
  • JR東日本新潟支社が導入する「越乃Shu*Kura」の外観イメージ。キハ40・48形3両を改造する。
  • 「越乃Shu*Kura」3両編成の側面イメージ。「藍下黒」と白を組み合わせたカラーリングになる。
  • 旅行商品専用車両となる1号車の平面図。さまざまな種類の座席が設けられる。
  • 1号車に設置される「展望ペアシート」のイメージ。
  • 1号車に設置される「くつろぎペアシート」のイメージ。
  • 1号車に設置される「らくらくボックスシート」のイメージ。
  • 1号車「フリースペース」のイメージ。
  • 2号車の平面図。イベントスペースやサービスカウンターが設けられる。

JR東日本新潟支社は1月24日、新潟の酒をコンセプトにした新しい観光車両「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」を導入すると発表した。5月2日から運転を開始する。

キハ40系列のキハ40・48形気動車3両をリニューアルする。愛称の「越乃」は越後、「Shu」は酒、「Kura」は蔵、「*」は米・雪・花にちなんでおり、「越後の酒蔵と豊かな自然」をイメージして命名したという。車体外観は「藍下黒(あいしたぐろ)」と呼ばれる伝統色(青みを帯びた黒)に白を組み合わせた塗装とし、「凛とした『新潟の風土』」を表現する。

1号車は旅行商品専用車両とし、側面窓を向いた「展望ペアシート」、パーティションで区切った「くつろぎペアシート」、テーブル付きボックス席「らくらくボックスシート」を配置。運転台後方にはフリースペースを設ける。2号車はイベントスペースと売店(サービスカウンター)、酒だるを模したスタンディングテーブルを配置し、3号車はリクライニングシートとフリースペースを配置する。

当面の運行予定としては、5月2~6・16~18・23~25・30・31日と6月1・6~8・13~15・27~29日に高田~十日町間を結ぶ臨時快速『越乃Shu*Kura』として運転することが決まっている。運行時刻は高田9時23分発~長岡10時59分着・11時12分発~十日町12時10分着、十日町14時48分発~長岡15時45分着・15時55分発~高田18時13分着。途中、日本海に一番近い駅といわれる青海川駅で往路5分・復路27分停車し、乗客に日本海の眺望を楽しんでもらう。

このほか、5月9~11日と6月20~22日にも高田~越後湯沢間を結ぶ臨時快速『ゆざわShu*Kura』として運転される。運行時刻は高田9時23分発~越後湯沢12時32分着、越後湯沢14時30分発~高田18時13分着。

車内サービスや旅行商品の詳細は2月下旬頃に案内する予定。新潟支社によると、作家の石坂智惠美さんら「『酒』にゆかりのある新潟のスペシャリストであるコーディネーターの提案を取り入れながら、ご乗車のお客さまにお楽しみいただける車内サービスをご提供していきます」としている。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集