VWグループのMANディーゼル&ターボは14日、バングラデッシュとニジェールに発電所用のエンジンを供給すると発表した。2箇所の発電所に合計16基のエンジンを供給し、その受注総額6000万ユーロに達する。
まずバングラデッシュについては、MANは同国のMaishaグループに首都ダッカのピーク電力を担う108メガワットの発電所に同社の『12 18V32/40』型エンジンを供給する。バングラデッシュへのエンジンの納入は2014年中に予定されている。
次にニジェールでは、中国のEPCを通じてニジェール共和国のニアメで新しい80メガワットの発電所に設置される『4 18V48/60TS』型エンジンを供給する。発電所は最終顧客であるニジェール共和国の国営電力会社によって運営される。MANのエンジンは2015年に試運転が予定されている。
MANの『18V48/60TS』型エンジンは、2段排気ターボを備えており、このクラスで最も効率的でクリーンなエンジンのひとつだ。すべての一般的な燃料で動作し、世界銀行の2008年融資基準をクリアする排気ガスの排出基準を満たしている。
MANのルネ・ウムラフトCEOは、「今回の2受注が成長市場での重要な成功例になる」、「今後数年間のアフリカ大陸でのエネルギー需要は堅調に推移し、我が社は発電所へのサプライヤーとして同市場に関与し続ける」と述べている。