ムゼオチンクエチェントレーシングチーム(mCrt)は、東京オートサロン14において、全日本ラリー選手権への参戦を発表した。マシンはアバルト『ラリー500R3T』を使用し、ドライバーは眞貝知志選手である。
mCrtは、愛知県にあるチンクエチェント博物館を母体としたレーシングチームで、2013年に結成。スーパー耐久選手権に1年間参戦した実績を持つ。
ドライバーは、2012年全日本ラリー選手権JN-3クラスのチャンピオンの眞貝知志選手がドライブし、サービス体制はシロキヤレーシングサービス(愛知県豊田市)が務める。
使用するマシンはアバルトラリー500R3Tで、FIA R3T規定フルスペックのマシンだ。国内のラリー大会において、FIA“R”規定車両が走行することは初だという(ラリージャパン、ラリー北海道を除く)。全日本ラリー選手権では、FIA R3T車両は選手権の対象外のため、賞典外のオープンクラスでの参戦だ。
眞貝知志選手は、「夢にまで見た本場ヨーロッパのR3T車両のドライバーに指名されたことは、大変光栄に感じるとともに責任も感じている」とコメント。「ラリーの本場、ヨーロッパで走っている車両を日本の人たちに見てもらうとともに、世界のチンクエチェントファンに喜んでもらえるような走りをしたいと思う」と意気込みを語った。
2014年はツール・ド・九州2014in唐津、第48回大阪電通大チャリティーラリー丹後半島ラリー2014、第42回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2014、新城ラリー2014に参戦を決定。モントレー2014in渋川への参戦も検討している。
また、スーパー耐久選手権については、今季も継続して2台体制でエントリーする予定だ。