日産自動車の志賀俊之副会長は1月7日に都内で開いた自動車関係団体賀詞交歓会で一部報道陣に対し、2014年の自動車の世界需要について「8400万台くらいの期待感はある」との見通しを示した。
志賀副会長は「2014年も比較的グローバルには成長すると思っている。アメリカが1600万台に近づく。シェール(ガス)革命もあって大型車も売れているので、そういう意味ではアメリカも堅調に伸びてくるだろう。中国も堅調。新興国も2013年、若干のスローダウンがあったが、そういう中で比較的頑張っているので、それほど大きなマイナスにはなってこない。欧州も底を打ったと我々も感じているので、そういう意味では全需はおそらく2013年の8300万台近くから、もう少し伸ばして8400万くらいの期待感はある」と述べた。
その一方で「日本が我々として注意深くみているところ」とした上で、「4月、5月はやはり自然に考えてもある程度、消費税増税のリバウントあると思う。その反動をおそらく夏越えたあたりから取り戻してきて全体的には(前年比で)プラスになるかどうかは読み切れないが、それほど大きな落ち込みにはならないかなと期待はしている」と語った。