インディカーは12月29日、モータースポーツ界におけるカーオーナーとして、また事業者としても名声を築いた、STPモーターオイルの元CEOであるアンディ・グラナテリ氏が、90才で死去したことを発表した。
息子であるヴィンスが、グラナテリ氏は12月29日にカリフォルニア州サンタバーバラの病院で、うっ血性心不全のために亡くなったと公表。同氏は国際モータースポーツ栄誉殿堂及びモータースポーツ栄誉殿堂アメリカ、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ栄誉殿堂のメンバーだった。
グラナテリ氏のタービンエンジンを搭載したマシンは1967年と1968年のインディアナポリスにて健闘し、1969年にマリオ・アンドレッティが通常エンジンとなったマシンで遂に勝利を獲得した。グラナテリ氏がビクトリーレーンでアンドレッティの頬にキスをするシーンを撮影した写真は、インディカー史上でも最も有名な場面の一つとされている。
「『ミスター500』という名で知られるアンディ・グラナテリ氏は、インディアナポリス500のチャレンジとスピリットを誰よりも良く理解し、革新的なテクノロジーとレースカードライバーの才能を上手く融合させた。アンディの存在はインディアナポリス500の歴史において永遠に生き続ける伝説となるだろう」とインディアナポリス・モーター・スピードウェイの社長であるJ・ダグラス・ボールズ氏は語った。