ホンダから12月20日より発売される『ヴェゼル』には、エクステリアデザインの特徴であるSUVの力強さと、クーペの艶やかさを際立たせるために、3つのボディカラーを新たに開発、設定した。
新色は、ルーセブラック・メタリック、モルフォブルー・パール、ミスティグリーン・パールだ。
そのうちの一色であるルーセブラック・メタリックをデザインするきっかけについて、本田技術研究所 ヴェゼルカラーデザイン担当の唐見麻由香さんは、内装色からの発想だったと振り返る。「ヴェゼルのカラー担当になった時に、そのコンセプトを、SUVの力強さとともに、クーペの艶やかさを併せ持つ、官能的な魅力を持っているクルマだと解釈した」という。そこで、「最初に思いついたのは、“選びたくなるブラック内装”をつくろうということだった」と述べる。
これまでのブラック内装は、「たまたまその内装色たったとか、あるいはリセールを考えて汚れにくいなど妥協で選ぶ人が多かったように思う」と唐見さん。そこで、積極的に選びたくなるブラック内装をどうつくるかを考えた結果、「ブラック内装をグラマラスにつくろうということになった」と話す。
その想いを具現化したものがパッションブラックの内装だ。「ピアノブラックの艶と、ソフトパッドの艶、シートのレザーの艶と3段階の艶のコーディネートで表現していった」と説明。「そして、この内装色に似合うエクステリアカラーはどのような色かを想像して、最初に思いついたのがルーセブラック・メタリックだった」。
ルーセブラックとは花の名前で、クリスマスローズの一種だ。「妖艶で、力強さもあり人を惹きつける魅力を持っている。そのイメージで、グラマラスなブラック内装を惹き立てたいと考えた」と語った。