大分県中津市にある中小企業、T・プランは小型電気自動車(EV)向けの充電ステーションを開発。東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2013」で披露した。
同社はエンジニアリング会社で、これまで生産技術や設計開発、設備保全を専門にしてきたが、これからの世の中に役に立つものをつくろうと、大分県が産学官連携で進める電気自動車の普及事業に参加し、充電ステーションの開発に乗り出した。
そして約4年後の今年、小型電気自動車向け充電ステーション「青空コンセント」が完成。その特徴はなんといっても設置スペースが駐車場1台分とコンパクトなこと。しかも、完全独立型のため、配線が不要なのだ。
太陽光で発電した電気を土台の蓄電池に貯め、それをEVに充電する。蓄電池が重りになっているため、風速60mの風が来ても飛ばされる心配はないそうだ。最大発電量は1.3kWで、蓄電能力は15.8kW。価格は420万円だ。同社ではこの約半分のものも「青空コンセントミニ」として発売しており、こちらの価格は250万円。ただ、補助金が出るので、実際購入する場合はもっと安く買えるという。
「現在の販売実績は1台ですが、これから本格的にPRをして販売していこうと思います。今回の展示会の出展で、問い合わせも増えてきました」と同社関係者は話していた。