米国の自動車最大手、GMは12月12日、保有するフランスの自動車大手、PSA(プジョー シトロエン)の全株式を売却すると発表した。戦略的な提携関係は維持するものの、資本提携は解消となる。
2012年2月末、GMとPSAは資本提携を含めた包括的な提携で合意。両社の提携の内容は、GMがPSAの株式の7%を取得。これにより、GMはPSAの創業家に次ぐ第2位の大株主となった。
またGMとPSAは、両グループ内で一部の車台を共同開発することでも合意。これらの相乗効果により、両グループがいっそうのコスト削減を進めるとしていた。
今回、GMは保有するPSAの全株式、2483万9429株を売却すると発表。資本提携を解消する。ただし、今後も車台共有プロジェクトなど、戦略的な提携関係は維持する。
GMのスティーブ・ガースキー副会長は、「車両の共同開発プログラムや製造、購買、物流に焦点を絞り、両社の強固な提携関係を維持していく」と述べている。