太田昭宏国土交通相は12月10日の閣議後会見で、韓国が防空識別圏の拡大を発表したことについて「特段の対応はとっていない。状況を注視していきたい」と述べた。
太田国交相は、韓国の防空識別圏拡大について「民間航空機運航に制限を加えないこと、飛行計画の提出ルールに変更がないこと、防御的緊急措置が明示されていないことなどから、中国の防空識別圏とは異なり、飛行の自由を不当に侵害するものではない」との認識を示した。
中国の防空識別圏拡大に対する民間航空会社への対応が米国、韓国などと対応が異なることについては「日本政府としては、これまでのルール通りの運用をしていく。我が国航空会社に対して飛行計画を中国当局に提出しないよう協力要請しており、方針を変更する考えはない」と述べた。