日本自動車大学校(NATS)は今回の東京モーターショーに超小型モビリティを出展したが、学生が考えるものはちょっと違う。やはり格好良くなければならないようだ。
『NATS EV-Sports Prototype02』と名付けられたそれは、車高約1mのスポーツカーで、最高速度は時速65km。8時間の充電で約50km走ることができる。6人の学生が一から構想を練り、設計、そして製作した。かかった日数はおおよそ1年半。
特に車体は若者が好むようにいろいろと工夫し、苦労したという。座席を前後のセンターにレイアウトして2人が乗れるようにし、左右のホイールベース間にバッテリーを配置。これによって、低重心でバランスがよく、スポーティな走りができるようになった。
「校内のサーキットでテストランをしましたが、非常にスピード感があり、カートに近い感じでした」と製作に携わった学生はそのときの様子を思い浮かべながら話す。しかし、出力がまだ弱いため、これからさらに完成度を高めていくそうだ。