11月15日・16日に大阪ATCホールで開催された「エコ整備フェア2013」で、歯車減速機メーカーの繁原製作所が、EV用歯車減速機を搭載したEVコンバージョン車を展示した。
歯車減速機を使用するメリットは、モーターの効率が良い回転数で走ることができ、電費を改善して航続距離が長くなることだ。また地下駐車場の急勾配を走行する際には、ローギヤを選択して登坂能力を向上できる。MT車設定のない車種でもEVコンバートが可能になることもメリットだ。
繁原製作所のEV減速機は、通常の摩擦クラッチの代わりにドッグクラッチを内蔵しており、変速操作は停車状態で行う必要がある。今回、展示された「繁原FT86EV」や「EV mira」は、鈴鹿サーキットでのeco-1 GPに出場し、好成績を挙げている。
繁原FT86EVのコックピットには、車速、変速段、モータ回転数、電流値などを記録するモニター装置が装備されており、さらなる高性能化のためにデータを収集しているという。