マセラティ・ジャパンは、4ドアセダンとして復活を遂げた新型『ギブリ』の発表会を都内で行った。
今回の注目すべき点としては、マセラティ車では初となるディーゼルモデルが設定されたことだが、日本に導入されるのは『S』と『S Q4』というガソリンモデル2台のみ。
日本市場へのディーゼルモデルの導入はどうなっているのか。マセラティ・ジャパン代表取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏に聞いたところ、「(ディーゼルに関しては)市場に出すだけの効率性がないような気がしており、現在のところプランはありません」との回答だった。
ギブリが位置するEセグメントには、メルセデス・ベンツ『Eクラス』やBMW『5シリーズ』などがディーゼルモデルを導入している。また、国内メーカーにおいてもディーゼル車が登場しており、マイナスなイメージを持っていた日本人の考え方も徐々に変わりつつある。
「他社もディーゼルに進出していますが、台数はまだ少ないです。市場の動きを理解するべくモニタリングはしていますから、将来的に市場にチャンスがあると見込めば出すかもしれません。ただ、最近のディーゼル車は受け入れられるものとそうでないものがあるので、状況をよく見て判断していきたいですね」
ネガティブなイメージを払拭しつつある日本のディーゼル車市場。高級車にも続々と導入が始まっており、これからの流れが注目されるところだ。