マツダはクロスオーバーSUV『CX-5』を一部改良し10月17日から発売した。
今回の改良に伴い、新たに2.5L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」を搭載するグレードが追加設定された。新たに積まれた「SKYACTIV-G 2.5」に関して、パワートレイン開発本部 パワートレイン企画部 アシスタントマネージャーの秋山耕一氏は”意のままの走りを追求したエンジン”だと言う。
どういうことなのか。同氏は「低速域では非常に高いトルク、中高速域までフラットに伸びるエンジン特性を実現させました。これにより低回転から扱いやすく、高回転まで伸びやかに回るエンジンとなりました。当然世界トップレベルの熱効率を持つエンジンです」と語る。
このエンジン特性をレギュラーガソリンで達成しているのもトピックだが、どのようなコンセプトで開発されたのだろうか。そこにはマツダのいう”構え”という概念が存在する。
”構え”とは、アクセル操作により生まれる加速において、ドライバーが首が傾くことを予測し首筋を緊張させ身構えることを指す。人がアクセルを踏んでから構えるまでの時間はおよそ0.3秒。この”構え”に加速の強さとタイミングを合わせることにより、ドライバーのフィーリングにぴったりと合った人馬一体の応答感を実現させているのである。
人馬一体に関して同氏は「人とクルマが心まで通じ合うという状況が人馬一体の状態だと考えています。人がコミュニケーションをとる時、最初のうちは言葉を交わしますが、慣れてくると言葉が無くてもコミュニケーションができるようになる。そのような状態になってほしいと思っています」と述べた。