国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)はマレーシア企業6社に対し、オフショア・プラットフォームの稼動およびメンテナンスなどのパッケージ13件を発注した。契約は向こう5年間で、規模は100億リンギを超える。
受注したのは▽ケンチャナHL▽ダヤン・エンタープライズ▽ペトラ・リソーシズ▽PBJV▽チャリミン・エンジニアリング・サービシズ▽シグル・ロス--。既に始動しているプロジェクトも含まれており、ペトロナス・チャリガリやサラワク・シェル、マーフィー・サラワク・オイル、ヘス・オイル&ガスなど、ペトロナスと生産分与契約(PSC)を締結している企業に対してサービスを提供する。
CIMBリサーチの石油・ガス(O&G)部門アナリスト、ノルジアナ・モハマド・イノン氏によると、ペトロナスが現在実施している事業の中で最大規模のプロジェクトとなる。
今年、国内のO&Gセクターでは限界油田の開発や石油の増進回収(EOR)プロジェクトなど、安定して発注が行われている。ペトロナスは向こう5年で3,000億リンギの設備投資計画を建てており、向こう数年間では年間600億リンギの投資が見込まれている。