イビデン(本社・岐阜県)は、13億リンギを投資した第2工場について、来年9月の生産開始を見込んでいると明らかにした。同社はペナン州にイビデン・エレクトロニクス・マレーシアを設立し、スマートフォンなどの携帯端末向けプリント配線板の主力生産を行っている。
伊藤宗太郎 執行役員が記者会見で明らかにしたところによると、ペナン・サイエンス・パーク内で進められている工場の建設はすでに完了しており、製造機材を来年初旬にも導入する。第2工場の運転開始により、1,500人の雇用の創出が見込まれている。
イビデンは国内部品の使用率を上昇させることを計画している。現在国内部品の使用率は10-15%となっている。
携帯端末の市場拡大に加え、世界的に第4世代(4G)ロング・ターム・エボリューション(LTE)の普及が予想されており、プリント配線板・FVSSの需要増加が見込まれることから、イビデンは生産能力を拡充するため第2工場を建設した。第2棟の稼働により、さらなる事業競争力の強化を目指して行く方針だ。