インド・デリー近郊のグルガオンで11月14日、都市鉄道「ラピッドメトロ」が開業した。全線高架の5.1kmの路線で、インドの都市鉄道では初の民間資金による建設。デリー中心部から伸びるデリー・メトロの路線とも連絡し、急速に発展する同地域の輸送を担う。
同線はラケット状のループ線で、全6駅。起点のシカンダルプル駅でデリー・メトロのイエローラインと連絡する。電力や信号、車両の駆動装置など一式を担当している独シーメンスの発表や、鉄道業界誌インターナショナル・レールウェイ・ジャーナル(オンライン版)などによると、線路の幅(軌間)は1435mmで、電化方式は直流750V・第三軌条集電。3両編成の電車が最高速度80km/h、2~4分間隔で運行され、1時間あたり3万人を輸送できる。運賃は全線12ルピー(約19円)均一で、デリー・メトロのカードが使用できる。
信号システムにはシーメンスの自動列車制御装置「LZB700M」を採用。車両はアルミ製車体で、中国の車両メーカー株洲電力機車が製造した。
同線は第2期計画としてシカンダルプル駅から南部への延伸も進められており、2015年の開業を目指している。